吉田 龍介『マイクログリッドウール』フィールドインプレッション

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吉田 龍介『マイクログリッドウール』フィールドインプレッション

2026.08.20 吉田 龍介
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夏にウール!? カナダ・ユーコンの極限環境で新素材「マイクログリッドウール」を9日間着倒してみた

「夏場の汗をかく状況でウールを着る……?」
担当者から新素材「マイクログリッドウール」の商品化を聞いたとき、正直なところ頭に浮かんだのはマイナスイメージばかりでした。

「暖かいイメージのあるウールを汗をかくような状況で着る?」
「暑くて耐えられなくなるのでは?」
「汗をかいたらベタベタしそう……」

そんな疑問と少しの不安を抱えたまま、盛夏直前のカナダ・ユーコンに向かいました。

フィールドの様子
  

【フィールド紹介】カナダ・ユーコン川

今回の舞台は、カナダ・ユーコン川の約380kmに及ぶルート。川沿いには村ひとつない、まさにワイルドそのものの大自然です。なかなか沈まない太陽 、真夜中の夕焼け、釣りや焚火を楽しみながらの8泊9日カヌー川下りキャンプ生活でした。

時期:6月中旬(北極圏に近く、雪解け直後の春先のような気候)
気温:朝晩は最低気温 3℃前後まで冷え込むが、とても長い日照時間を得ることができる季節なので、晴れると20℃を超える初夏のような陽気に
コンディション:朝夕の釣りや強風・曇天時は肌寒い一方、晴天下でのパドリング中は汗をかくほど

寒暖差が激しく、静と動が交互に訪れるこの環境で、「マイクログリッドウール ハーフジップ」を9日間連続で着用しました。
(※期間中に濡れタオルで体を拭いたりしましたが、日中も就寝時もほぼずっと着たままで過ごしました)

フィールドの様子

実際に9日間着用して分かった「6つのリアルな着心地」

スタート前に抱いていた不安は、着用を開始してすぐに吹き飛びました。実際にフィールドで体感した主なポイントは以下の6点です。

1. 薄手&軽量で動きを邪魔しない
非常に軽やかな着心地で、カヌーのパドリングや釣りのキャスティング時にも肩周りなどの突っ張り感がなく、ストレスフリーに動けます。

2. 汗をかいても肌に貼り付かない
汗ばむような場面でも生地が肌にベタッと張り付くことがなく、常にサラサラとした快適な肌触りが続きます。

3. 高い通気性と速乾性で「汗冷え」を防止
通気性・速乾性が抜群です。汗をかいても湿り気を感じにくく、あっという間に乾くため、不快な蒸れやその後の汗冷えがありませんでした。

4. 上着を羽織ればしっかり暖かい
肌寒い時間帯でも、ウインドブレーカーなどの上着をレイヤリングすることで、ウールの保温力を感じることができました。

5. チクチク感ゼロの優しい肌触り
ウール素材特有の「チクチクする痒み」はまったく感じられませんでした。

6. 9日間着っぱなしでも「汗臭」を感じない
驚いたのは防臭性です。ほぼ着っぱなしの過酷な状況にもかかわらず、嫌な汗臭さをほとんど感じることなく過ごせました。

フィールドの様子

【まとめ】従来の「グリッドウール」との違いと総評

防寒用として知られる従来の「グリッドウール」と比べ、この「マイクログリッドウール」は全く異なるアプローチで開発された夏用の新素材です。
従来の動きやすさや機能性を継承しつつ、素材感・重量・厚み・通気性・速乾性が夏向けに進化を遂げていて、ベースレイヤーとしてはもちろん、状況に応じてセカンドレイヤーとしての役割もこなしてくれます。

今回のエクスペディションで使用して、寒暖差の激しい春先から夏、そして晩秋まで、非常に幅広いシーンをカバーしてくれる頼もしい一着だと実感しました。
連続着用でもまったく問題を感じさせず、ユーコンでの9日間を快適に支えてくれた「頼れる相棒」。夏のアウトドアを愛するすべての人に自信を持っておすすめできる新素材です!

フィールドの様子
フィールドの様子

【追記】日本の盛夏・低山で着用する際のアドバイス

ユーコンから帰国後、日本の盛夏のトレッキングでも実際に着用してみました。

その結果、「高温・多湿かつ無風」という日本特有の蒸し暑い環境下では、さすがに大量の汗に対してウールの汗処理能力が追いつかないシーンもありました。

そのため、日本の夏山や蒸し暑いフィールドで着用する場合は、ドライレイヤー(疎水性アンダーウェア)と併用することで、汗冷えを防ぎつつ、肌面はドライでサラッとした快適性をある程度キープできると思います。

フィールドの気候や発汗量に合わせてレイヤリングを調整すれば、夏のアウトドアでもさらに威力を発揮してくれます。ぜひ環境に応じたベストな組み合わせで試してみてください。


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