2026.08.12トラウトスタッフ 畠野赳「ヤマメが動くタイミング」

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トラウトスタッフ 畠野赳「ヤマメが動くタイミング」

2026.08.12 畠野 赳
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トラウトスタッフ 畠野赳「ヤマメが動くタイミング」

福島フィールドスタッフの畠野です。
今回も前回同様、尺ヤマメを求め歩いた日のことについて書いていきます。

釣行日は7月上旬。
前回のリキくんとの釣行から約1ヶ月も空いてしまった。ここ数年の猛暑に比べ、比較的涼しかった6月もいつの間にか終わっており、この日の福島県内の最高気温は37℃を記録し、釣行場所であった会津地方も33℃台だった。年中ウェーダー族の自分にとっては痺れるような暑さだ。

フィールドの様子

ちなみに今年の福島県の梅雨入りは6月20日だったのだが、7月上旬まではまとまった雨ほとんどなく、それなりの雨が降ったとしても短時間で降り止むような感じが続いていた。

そのため河川は渇水状態。普段渡れないような場所も少し頑張れば渡れるくらいの水位となっていた。

今回選択したポイントは、雰囲気だけは物凄く良いものの、雰囲気だけで普段は全く釣れない不人気のポイント。そのため鮎釣りが始まるまでは、ほぼ釣り人は居ない。というよりも、ヤマメやイワナを狙った釣り人と遭遇したことがない気がする。しかし、そんな不人気なポイントも、ある条件が揃うと良型のヤマメが動くのである。

1つ目に水温。ヤマメの活性の上がる水温は季節や地域毎に違ってくるが、夏場の河川では16℃前後と言われている。この日の水温は瀬で19℃。20℃前後になると魚もだれてしまい、活性が下がってくるのだが、このポイントに限ってはなぜか水温が高いくらいがいい。

2つ目に水位。魚にとってフレッシュな水が多いに越したことはないと思われるが、このポイントに関してはその逆で渇水状態がいいのだ。

最後に、トンボの羽化のタイミング。これが非常に重要で、トンボの羽化が始まる前後は良型のヤマメの活性が上がると感じている。これに関してはどのポイントも一緒かもしれないが、これが最重要ポイントだ。

この3つの条件が揃わなければ、ここのポイントでの釣果は難しい。

暑さにより気が滅入っていたものの、入渓しようとした際、羽化に失敗したトンボが数カ所で確認でき、上空にはとんでもない数のトンボがいた。また、水温・水位もバッチリだったためテンション上げめで、いざ釣行開始。

前述した通り、渇水状態のためパイロット的にムックリ52Fを選択。

ムックリ52Fは3.4gのフローティングだが、飛行姿勢が良く、よく飛んでくれるため本流でもとても使いやすい。また、アクション次第では昆虫のような動きも出せるため、この日のようなシチュエーションにもってこいだ。

すぐ結果は出るだろなと思っていたが、予想を遥かに越え、10投もしないうちに最初の1匹がヒット!

流れに乗って下流に行ってしまったのも相まって、ドラグがどんどん出ていく。一瞬水面に出てきた魚は、とんでもない体高だったため、尺ヤマメだと確信。だいぶ下流に行ってしまったため、フックアウトしないよう慎重に引き寄せネットイン。見事な尺ヤマメをゲット!

フィールドの様子

サイズを測ると33cm。写真撮影を終えてリリースし黄昏ていると、先ほど釣れたポイントのちょっと先でライズを確認。

ルアー変更せずそのままライズした箇所へ投げるも反応なし。鮎かな?と思いつつ、ムックリ52Fのカラーチェンジをしてみることに。LHテネシーシャッドからオレンジバックパールヤマメへ変更すると、カラーチェンジが功を奏したのか1投目でヒット。そしてこれもまたでかい。

1匹目の反省を活かし、下流へ流されすぎないよう先ほどよりも少しドラグを締めてフックを曲げられないよう丁寧に引き寄せネットイン。

フィールドの様子

1匹目よりもほんの少し小さいが、こちらも紛れもない尺ヤマメ。

短時間のうちに2連続での尺ヤマメだったため、なんとも言えないやり切った感じになってしまったが、時間はまだまだある。もちろん続行。

その後は30分程なんの反応も得られず、大きな落込みへ到着。ここにはいるだろと先ずは表層付近をムックリ52Fで攻めるも反応なし。続いてヴィクセン70Fを投げると、一瞬何かが動いた気がしたが、気のせいだったのかその後は反応を得られず。

普段だったら順番的にラクス50Sかイメル50Sを投げているところだが、ヴィクセン70Fに反応があった気がしたので、細長いルアーの方がいいかなと思いルレイ62Sを選択し投げてみる。流心に入ったところでチェイスが見えたが、取り込みに不安要素があったため深追いさせずルアーを回収。立ち位置を変えチェイスのあった場所へダウンで流すとヒット!

フィールドの様子
フィールドの様子

サイズを測ると36cm。久しぶりに40cmに迫るヤマメを釣ることができた。

余韻に浸りながらリリースし、時計を見ると12時を過ぎていたため、とりあえず昼休憩を挟みつつ場所を移動することに。

13時半に移動場所に到着し入渓。選定理由はトンボの数が異様に多かったからで、先に入渓した場所の5km〜6kmほど下流と比較的近かったからだ。

入渓地点は瀬だったため、ヴィクセン70Fを選択しダウンクロスからドリフトをかけるとまさかの1投目でヒット。

水圧が強くどんどん下流へ流されてしまっていたため、ドラグを締め無理やりやりとりをすると「パチンッ!」という音がした。それと同時に魚は水面でバチャバチャしているもラインテンションが一気になくなり、ラインブレイクしたことに気づく。

思い返せば1匹目を釣った際に、リーダーの中間辺りが擦れていたためそこから切れてしてしまったのだろう。それに加え、良型ヤマメ+強い水圧がかかっている状態なのだから、どのタイミングで切れてもおかしくなかたのかもしれない。

魚にルアーと40cm程のラインが付いている状態のため、そこだけ申し訳ない気持ちでいっぱいになった。どうにか外れることを願うしかない。

悲しい気持ちになりながら、ラインを結び直し釣り再開。パターン的にヴィクセン70Fを結びたかったが、1つしか持ってきてなかったため、モルフ50SSを結ぶ。すると先ほどと同じ場所でまたヒット。さっきと同じ魚だと嬉しいがそんなわけはあるはずなく、慎重に引き寄せネットイン。

フィールドの様子

これもまたいい尺ヤマメ32cm。これで既に4匹目の尺ヤマメ。「今日はチートデイだな。」と呟きながら写真を撮りリリース。

あと1匹釣れたら終わりにしようと、14時の時点で決め、釣り上がっていく。

しかし、ここからが苦行で、17時まで何も釣れない。日が傾き始め、いつの間にか退渓しようとしていた場所付近まできていた。

支流との合流点で、それっぽい場所を発見。若干浅くなっていたためモルフ50SSにし、準備をしていると投げようとしたところから鳥が出てきたため、ここもダメかと思ったが念のためルアーを通すとまさかのヒット!

このヤマメはいい子ちゃんで、すんなりネットイン。

フィールドの様子

先ほどとサイズは変わらないが少しスリム。最後の最後、釣れてくれてありがとうとリリースし納竿。

まさかの1日で5匹の尺ヤマメを釣るという自己記録を更新し嬉しい釣行となったが、ラインブレイクに関しては防ぎえた場面であったため今後の教訓としようと思う。そして、今回はたまたま良いタイミングに当たっただけだが、時期や昆虫の動きに合わせて釣行する意義を改めて感じさせられた日となった。


【タックル】
ロッド:Fenwick GFS50SL-5J
リール:2000番
ライン:PE0.6号
ルアー:ムックリ52F、ルレイ62S、モルフ50SS